相続放棄

借金を相続放棄したらブラックリストに載るのか?

遺産相続では、借金・負債などのマイナスの財産も相続の対象になります。借金を背負いたくないときは相続放棄という手続きを取ることができますが、ここで気になるのがデメリットが発生しないかという点です。相続放棄でブラックリストに載ってしまうことはあるのか、解説します。

 

ブラックリストとは

「ブラックリスト」というファイルが現実に存在する訳ではありません。俗にいう「ブラックリストに載る」というのは「個人の信用情報に事故情報が登録される」ことを意味します。事故情報とは、支払いを延滞したり司法書士や弁護士が介入して債務整理や自己破産したことについての情報です。

クレジットカードの発行やローンの申請を行うと、銀行などの金融機関は信用情報機関に照会をかけ、その人の信用情報をチェックして問題なくお金を返してくれる人かどうかを確認するのです。信用情報機関は各種業界団体によって運営されています。消費者金融、クレジットカード会社(信販会社)、銀行など業態によって加盟する信用情報機関は異なるものの、1つの会社が複数の機関に加盟することで、個人の信用情報に関する情報交換が随時行われているのです。

 

相続放棄とは

相続放棄とは、相続財産に関する権利を全て放棄してしまうことです。遺産相続の方法の1つで、最初から相続人ではなかった扱いになります。相続放棄を行うと、借金などマイナスの遺産を引き受ける必要はなくなります。ただし同時にプラスの遺産についても権利を失うことになるため、手元に残したい財産がある場合は注意が必要です。詐欺や脅迫と言った特殊な事情を除き、一度手続きをしてしまうともう取り消すことができないので、よく考えて選択する必要があります。

相続放棄は自分で宣言するだけではなく、必要書類を揃えて家庭裁判所に申請を行う必要があります。申請できるのは、原則として相続があったことを知った時から3ヵ月以内です。

 

借金を相続放棄してもブラックリストには載らない

ブラックリストに載ってしまうと、抹消されるまでの間クレジットカードを作ったりローンを組んだりすることができなくなってしまいます。そこで気になるのが、相続放棄によってブラックリストに載ることがあるのか、という点です。

相続放棄とは、つまるところ遺産を受け取る権利を放棄する手続きのことです。そのため、相続放棄をしてもブラックリストに載ってしまうことはありません。

ブラックリストに載るのは、債務整理を行ったときや、ローンの支払いが遅れてしまったときなどです。相続放棄を行うことでクレジットカードが使えなくなるなどの不便を被ることはないのです。

 

借金があるなら相続放棄してOK

ブラックリスト入りを気にして相続放棄を躊躇う必要はありません。

ただし相続放棄は注意点も多いため、安易に選択するのは禁物です。分からないことがあれば司法書士などに相談して疑問点を解消した上で手続きを行うようにしましょう。

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