相続遺産承継

相続でゆうちょ銀行の名義変更(払戻し手続き)をする方法

郵便貯金を相続するためには、ゆうちょ銀行の名義変更(払戻し手続き)を行う必要があります。ゆうちょ銀行の相続による名義変更(払戻し手続き)は他の銀行とは少し異なるため、ゆうちょ銀行の名義変更(払戻し手続き)を行う際の詳しい方法や流れ、注意事項について説明していきます。

 

相続の名義変更(払戻し手続き)の流れ

ゆうちょ銀行の名義変更(払戻し手続き)は大きく分けて4つの手順があります。最初に「相続確認表」に必要事項を記入して、窓口に提出します。この書類はゆうちょ銀行や郵便局の貯金窓口に置いてある他にも、ゆうちょ銀行のサイト上にPDFが用意されているため自宅でプリントアウトすることも可能です。「相続確認表」を提出してから1~2週間程度で「必要書類のご案内」が郵送されてきます。この案内に従って必要書類を用意します。そして、準備した必要書類をゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に提出します。必要書類を提出してから1~2週間程度で代表相続人の通常貯金口座に相続払戻金が入金されます。

 

相続の名義変更(払戻し手続き)に必要なもの

手続きに必要な書類は、5つあります。一つ目は被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本です。二つ目は相続人全員の戸籍謄抄本です。三つ目は相続人全員の印鑑証明書です。この3つは市役所などで申請することで取得することができます。四つ目は被相続人の通帳、キャッシュカードなどの口座を確認するために必要な情報が記載されたものです。最後に、五つ目は貯金事務センターから送付されてくる「貯金等相続手続請求書」です。この書類に必要事項を記入し、上記の4つの書類と一緒に提出します。さらに遺産分割協議書が作成されている場合は、遺産分割協議書も提出します。提出した書類に不備があった場合には、貯金事務センターから連絡があります。

 

ゆうちょ銀行での相続の手続は他行との違いに注意

ゆうちょ銀行以外の銀行では、被相続人の取引支店や手続きを行う最寄り支店などに、相続を行いたいということを連絡するところから始まり、必要書類などを提出すると、不備がなければ1~2週間程度で相続手続きを完了することができます。しかし、ゆうちょ銀行では「相続確認表」を最初に提出しなければならず、この書類を提出してから相続手続きの案内が送付されてくるまでに1~2週間かかります。このあと必要書類を提出して、さらに相続手続きが完了するまで1~2週間かかるため、他の銀行と比較すると手続きが完了するまでに倍の期間が必要となります。

 

相続に関する手続は慎重に

遺産相続は少なからずトラブルが発生しやすい問題であるため、相続に関する話し合いから手続きまで慎重に行う必要があります。手続きに関しては提出書類などに不備があると手続き完了までにまた時間がかかってしまうため、丁寧かつ確実に手順を踏むようにしましょう。