相続

相続手続き全体の流れを詳細解説!

相続手続きはご両親や親戚の方が亡くなった場合の遺産処理を行うにあたって避けては通れない道です。そう何度も経験する手続きではないので、いざ直面した時に何をしたよいのか分からないと言った人も多いのではないでしょうか。大切な身内が亡くなってしまった時の為に、今回は相続手続きの内容を紐解いてみます。

 

相続手続きとは?何をすべきなのか

 

相続手続きとは遺産を分配する際に必要な手続きで、大まかなタイムテーブルが定められています。定められた期限を過ぎてしまうと遺産を受け取れなくなるなど取り返しのつかない事態になる可能性もあるので、正しい知識を持って冷静に対処する事が大切です。
遺産相続は人が死亡した時点から手続きが開始され、故人の死亡を役所に報告する事から始まって遺言書の確認や故人の財産調査、遺産分割協議書の作成や遺留分減殺請求など専門的な書類の提出が求められます。やるべき事は多いですが、手続きの期限ごとに優先順位をつけて整理すると分かりやすくなります。

 

相続手続の流れとは

 

相続手続きにおいてまずすべき事は「死亡届の提出」です。医師から受け取る死亡診断書と一体となっている書類で火葬許可を得る際にも必要となります。手続き期限は故人の死亡から7日以内です。
次に手続き期限が迫るのは「年金受給停止申請」「介護保険の資格喪失届提出」「住民票の抹消届提出」「世帯主の変更届」の4つになります。これらの手続きは被相続人の死亡から14日以内が期限です。それぞれ戸籍謄本や年金証書など必要になる書類が異なるので早めに準備しておきましょう。
ひとまずここまでの期限が短い手続きを済ませたら遺言書の調査をして相続人の確定を行い、故人の財産調査に基づいて遺産分割協議を開始する流れとなります。協議がまとまったら遺産分割協議書の作成と不動産の名義変更登記をなるべく早めに行いましょう。
相続を放棄するまたは限定承認とする場合は死亡を知った日から3ヶ月以内、故人の所得税の準確定申告は4ヶ月以内に済ませる必要があります。その後死亡から10ヶ月以内に相続税の申告と納付、1年以内に遺留分減殺請求手続きを行うまでが一般的な相続手続きの流れです。

 

相続手続きの疑問点は司法書士に相談しよう

 

相続手続きには法律に関わる様々な知識や書類が必要となります。一つ一つ確認して調べながらであれば個人や家族で手続きを完結させる事は可能ですが、大切な身内を亡くしてなお複雑な法手続きを行う事が大変な心労に思う方も少なくないでしょう。そんな場合には法律の専門家である司法書士に相談する事をおすすめします。
法律の専門家と言えば他にも弁護士や行政書士などが考えられますが、遺産相続では実に50パーセントのケースで持ち家や土地の相続が発生しています。こうした不動産処理の観点から見て相続手続きにおいては「不動産登記」を専門的に扱う司法書士に頼ると良いでしょう。

 

慌てずに早めの準備を、分からない事は遠慮せず司法書士に相談

 

身内が亡くなった時、葬儀や法事の準備と平行してこれだけの相続手続きが必要となります。故人が遺してくれた財産をきちんと整理して受け継いでいく為にも、早めの行動を心がけて分からない事はすぐに司法書士に相談してみましょう。